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  • GORO

ミシシッピ川沿いを行くアポなしの旅~Day②

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 さて、旅の二日目も快晴。

 まず、この町ダビューク一番の名所「フェネロンエレベーター」からゆるゆるスタート。ここは”世界一急なロープ―ウェイ(エレヴェーター)”として知られているそうな。

 もともとは、丘の上に住んでいた市長が市内に通う時間を短縮するために個人的に作ったものらしいねんけど、今も車を利用しない住民のための重要な足になっているそうや。

 このエレベーターをガタンゴトンと上まで上って、そこの展望台から見渡すミシシッピ~トライステイト(イリノイ、アイオワ、ウィスコンシンの3州をこう呼ぶ)は絶景やった!

 絶景を楽しんだ後は、ミシシッピ川沿いの通称「グレートリバーロード」をアイオワ側(州道52号線)からひたすら北上。走っても走っても、地平線が遠くに広がる牧歌的な景色が続いていく。おお、これぞ中西部や!

途中、ボールタウンという小さな町で車をおりてみた。

ここには知らせざる絶景ポイントがあったので望遠鏡を覗かしてもろうた。

 このあたりの道沿いに小さな墓地があった。墓標に掘られた名前を見ると、100%がドイツ名。このあたりはドイツからの移民によって開拓されたんやなぁ・・と遠い昔に思いを馳せる。

極寒の冬を身を寄せ合ってしのぎながら、一から未開の地を開拓していったご先祖様。今もここで子孫を見守っているんだな。

 そしてもうひとつ。この町で素敵な出会いがあった。「アイオワで一番古いレストラン」を発見。名前は「Breitbach's Country Dinning」。 ドイツ国旗が掲げられ、店内の装飾もドイツのものばかり。どうやら、ドイツの地をひく一族のレストランらしい。

 忙しくレジをしていたおじさんこそ、お店のオーナー、マイクさん。

 マイクさんはアメリカで生まれたドイツ系アメリカ人で、1852年から続くこのレストランを今も守リ続けているそうや。過去に2度の火災に見舞われて全焼したものの、地元の人々の厚い支援のおかげで立ち直った。地元で愛されてる店やねんなー。  レストランのお向かいには、マイクさんの弟のスキップさんの経営する雑貨屋さんがあって、手作りのオーナメントやアンティック雑貨がいっぱい。

 再びミシシッピ川沿いを、53号線に沿って北上。

 北に行くにしたがって、少しずつ紅葉も鮮やかになってきた。でもってふたたび穴場の絶景ポイントを発見。

 赤や黄に色づいた木々の間から眺めるミシシッピ川は本当に美しいのだ

Mississippi Valley Overlook 展望台 住所 :32832-33298 Great River Rd, Jefferson, IA 52052

 長々とドライブしたアイオワ州に別れを告げて、ミシシッピ川を向こう岸に渡ってウィスコンシン州、プレーリー・ドゥ・シーン(Prairie du Chien :フランス語で「犬の草原」)へ。

 名前の通り、この町はフランス移民によって開拓された街。  当たり前だが、街によって移民のストーリーもがらりと違ってくる。これを体感できるのも、中西部の旅の楽しいところやね。

 芝生の上を散歩しながら、ミシシッピ川のほとりでウィスコンシンビールを飲む。うめー。ウィコンシンはビールの街でもあるんやね。

 プレーリー・ドゥ・シーンから、今度はウィスコンシン側のグレートリバーロードを北上し、途中のフェリービル(Ferryville)で日没を見る。このルートはこの時期紅葉が美しくて絶対おすすめだやで!

It's stunning!

 このあと、さらに30分ほど北上したところにある少し大きな町、ラ・クロス(La Crosse)で、今晩は宿をとることにした。飛び込みで入ったモーテル。プラス15ドルでオレ様を優しく受け入れてくれた。ありがてー。

 思えば遠くまできたもんや。

 ご主人様はオレ様をここに置いて、ディナーに出かけて行きよった。

 でもわしも疲れたし、二日目やしもう平気やし。いってらっしゃい~♪ 

Digger's Sting Restaurant

122 3rd St N La Crosse, WI

(608) 782-3796

この辺りではちょっと有名な老舗らしいわ。

中西部といえばやはり肉、肉、肉。

(つづく・・・)

★本日のルート

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